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【経営学部:三宅光頼教授】企業が抱える課題で厄介な「人事戦略」

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本学経営学部の教員、三宅光頼先生の論文「人事プラットフォーム戦略の研究」をご紹介します。三宅先生は20年のコンサルティング歴があり、組織戦略、人事戦略、人材マネジメント領域では30年の経験をお持ちです。大手AV機器メーカー、医薬メーカー、金融機関などで、制度人事、合併人事、取締役会改革、組織風土改革、さらに能力開発、人材育成まで幅広く指導されています。

ほとんどすべての企業が、人事になんらかの課題を抱えています。その課題は人事制度だけの問題ではなくさまざまであり、中でも最も厄介なのは、人事戦略の欠落です。本論文は経営に携わる者が、人事をより効果的効率的に運用するために、経営戦略の視点から人事の全体像を理解することを目的としています。そのために、人事プラットフォーム戦略についての概念を整理し、制度や運用だけでなく、経営環境、さらには人材についてなど、トータルの人事管理の仕組みと仕掛けについて、包括的な考察をされています。

  

                 人事プラットフォーム戦略の研究                                    三 宅 光 頼 1.問題の所在  ほとんどすべての企業が、人事になんらかの課題を抱えている。  採用難、離職退職の増加、人材不足、人手不足、人件費の増大、さらに残業問題やメンタルヘルス、さらにはセクハラ、パワハラなど枚挙にいとまがない。  原因は、人事制度の不備や実務担当者の未熟などさまざまである。さらには、管理職のマネジメント能力の未熟に原因があることもある。  人事の課題は、人事制度だけの問題ではなく、環境や組織設計、人事実務や運用能力、あるいは意識の問題など、さまざまであることが多い。  そんな課題の中で最も厄介なのは、人事の機能不全よりも人事戦略の欠落である。  技術力や品質によって差別化している企業が、売上や利益で人事の評価をしていたり、高度先端技術企業が長期の年功序列で処遇していたり、さらには、人材のストックとフローの違いすら認識していなかったりする。人事戦略を理解する必然性はそこにある。  本稿は経営に携わる者が、人事をより効果的効率的に運用するために、人事戦略や人事管理だけでなく、人事に関する思想および哲学について体系的に理解することを試みている。そして、何よりも経営戦略の視点から人事の全体像を理解することを目的としている。  そのために、人事プラットフォーム戦略についての概念を整理し、制度や運用だけでなく、経営環境、さらには人材についてトータルの人事管理の仕組みと仕掛けについて、包括的な考察を試みるものである。

続きはNUCB Journal of Economics and Information Science Vol.59 No.2をご覧ください。



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