名古屋商科大学は、「フロンティア・スピリット」「師弟同行」「国際主義」という建学の精神に基づき、1953年に「商学部」のみの単科大学として創立されました。以来、商学部は、幾多の変遷を経ながらも、建学の精神を連綿と受け継いで実践しています。
名古屋商科大学商学部の3つの特長
国際認証を取得した質の高い教育
第1に、世界に通用する研究・教育体制を整備し、「AACSB」の国際認証を取得しました。本学の学位には「国際認証」という付加価値があるわけです。この認証は、大学全体で取得しているので、本学の他学部にも共通した特長になります。2017年現在、日本国内の「AACSB」認証校は、本学を含めて3校のみです。このうち商学部で認証を得ているのは本学だけですので、「日本で唯一、国際認証を得た商学部」になります。
世界では、認証校でなければ、グローバル企業から高い評価を得ることができず、世界の有力大学と提携関係を結ぶことも難しい状況です。日本では、大学院のビジネス教育においては、国際認証の重要性が広く認識されるに至っております。今後は、学部のビジネス教育でも、同様の潮流になっていくことでしょう。折角、大学で学んで、学位を取得するのであれば、「認証校」を選択することを推奨する次第です。
アクティブラーニング
第2に、「学生一人ひとりの力を伸ばす」という「教育に対する想い」をもって、日々、改善に取り組んでいます。その取り組みの1つが「アクティブ・ラーニング」です。様々な教育手法の学習定着率が引き合いに出されますが、学習定着率が最も低いとされるのが「教員が一方的に教える(=学生が黙って座って聴くだけの)講義」です。このような講義を繰り返していては、何のための、誰のための講義なのか、わかりません。そこで本学は、名古屋の伏見キャンパスにてアクティブ・ラーニングを100%導入した教育を実践し、日進キャンパスにおいても、全学的にアクティブ・ラーニングを推進しております。アクティブ・ラーニングを実践する際には、教員の力量が問われます。
本学では教員の能力向上にも力を入れており、世界の有力大学の研修プログラムを多数の教員が受講しております。私も最近、米国のハーバード・ビジネス・スクールのプログラムに参加して、認定を受けて参りました。加えて本学では、「ケース」を使ったアクティブ・ラーニングを展開しています。実際のビジネスの現場では、教科書には書かれていないことや、書かれていることとは逆のことが起こります。ケースを活用すれば、ビジネスのリアルな本質に迫っていくことが可能です。こうした改善を積み重ねた結果、学生が能動的に楽しく講義に取り組むようになりました。学生の出席率や満足度も非常に高いです。受験生の皆さん、是非、本学のアクティブ・ラーニングを体験してください。
スペシャリスト教育
第3に、ビジネス全般について幅広く学びつつ、その中でも特に「マーケティング」と「会計ファイナンス」という2つの分野の専門性を磨いていきます。双方の分野が「車の両輪」のように重要であると考えています。日本経済新聞社の調査によれば、日本企業に最も不足している力が「マーケティング力」です。お客さんは誰なのか(Who)、何を提供するのか(What)、どのように提供するのか(How)、を考えるのがマーケティングです。マーケティングのやり方次第で、ビジネスを成功に導くことも可能です。関西で大人気のテーマパークも、ある有名なマーケター(マーケティング担当者)が今日の成功に導いたと言われています。企業の活動を資金面から考える「会計ファイナンス」も重要です。
ビジネスパーソンの3種の神器が「英語」「情報技術」「会計」と言われます。英語や情報技術に加えて、意外かも知れませんが、会計が必須ということです。お金の流れや会社の健康状態を把握するための会計ファイナンスに関する知識やスキルがないと、ビジネスを十分に理解することができないからです。ルールを知らずにゲームに参加するようなものです。名古屋商科大学の商学部では、初級から上級まで、全てカバーしています。資格対策も万全ですので、努力次第で、数多くの資格を取得することが可能です。本学独自の学部大学院一貫教育の「税理士・公認会計士コース」の下で、大学1年次より、専門家の指導を受けながら、税理士・公認会計士等の高度専門職業人を目指すことも可能です。
以上のように、名古屋商科大学の商学部は、独自性をもって、日々、教育・研究に取り組んでおります。新しい仲間と出会い、語り合えることを楽しみに心待ちにしております。