コミュニケーション学部の竹澤伸一教授による「アクティブラーニング」コラム第18回。竹澤先生は学生に寄り添い、授業で発言する楽しさを教え、教員として学生の貴重な学びの時間に熱意を持って向き合いながら、「学生全員が主役」になるよう教鞭を執っています。

いよいよこの4月から名商大に「都心型コース」が始動します。商学部と経営学部で「日本初、アクティブラーニングによる実践的教育」がスタートするのです。学生の学び方の要諦は「リアルな教材に基づいた課題対応学習」。教材に対する徹底した予習を武器に議論によって己を磨くのです。では「リアルな教材」とは何か。まさにビジネス活動の「リアル」を再現する「ケース」です。名商大は「ビジネス大学院」を中心に「ケースの蓄積」を図ってきました。「名商大ブランド」と言って良い「ビジネスケース」の蓄積です。その中身はビジネスに身を置く「主人公」の「意思決定過程」です。「主人公」は「どう製品開発するか」「どう売るか」「ケース」の中で「意思決定」を迫られます。
「ケースメソッド」を学ぶ学生は、「主人公」の行動を追体験するのです。まるでビジネスの現場にいるかのような感覚を味わえます。「ケースメソッド」を繰り返すことで、将来ビジネスシーンに立った時、「主役」になれるのです。現在、私は「ケース」を読み込んでいます。「都心型コース」の「授業づくり」のためです。そしてただ読み込むだけでなく、「ケースの作成」にも挑戦しています。「自分でつくれば理解が促進されるから」です。準備を通してわかったこと。「ビジネスケース」の「奥深さ」と「面白さ」。教育系の論文づくりとは違った「リアル感」があります。教育論文にも「子どものリアル」が溢れています。でも「ビジネスケース」には重厚感があります。「主役」となる学生は、まさに「主役」となるための予習が必要。「予習」は苦しい?大変?いいえ、きっとワクワクしますよ。だって小説より「ケース」はリアルだから。備えれば備えるほど「発言」したくなりますよ。これぞ「学びの原点」。「予習ってこんなに楽しかったのか。」
大変名誉なこと。「都心型コース」の「授業」で学生と最初に出会うのは私。ふつうは「期待と不安に胸をふくらませ・・」です。でも私にあるのは「期待」のみ。次回は「都心型コース・私の授業づくり」の開示をいたします。さらに開示のついで。せっかく「授業」をするのだから、「主役である学生」の「リアル」も伝えたい。1回200分、7回分の「授業・学生のリアル」の実況中継を予定しています。