
最近の大学教育の取り組みとして、話題になりつつある「アクティブ・ラーニング」。伝統的な大学の講義では教科書を使って理論を教員から学生に一方的に伝達する「レクチャー形式」の講義スタイルが一般的です。その対極にあるのが、参加者としての受講生が中心となり主体的に講義を進行する「アクティブラーニング」であります。
この参加者中心型の講義は、講義内容の暗記ではなく主体的に自分の考えを相手に伝える事が求められるため、驚くほど教育効果が高く欧米の大学ではおなじみの光景です。日本の大学でも徐々に導入が進み、名古屋商科大学では既にゼミや一部の講義において「ケース・メソッド方式」を採用して、アクティブ・ラーニングを実践する試みが始まり、経営学部と商学部の講義では2015年度より、全ての講義でこのアクティブ・ラーニングが開始します。
ケース・メソッドとは、ケース(事例)を使ってディスカッション形式で進められる講義手法のことでMBA教育では一般的な手法です。具体的には、ケースを使って「この会社の成功要因は何か?」「この会社の強み(武器)は何なのか?」「この会社は今後どのような戦略を展開すべきか?」等々の実践的な課題を、議論を通して考えていくことになります。